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氷糖商戦 気温高く早め展開予想 コロナ禍で売場作り多難

5/24(日) 9:01配信

食品新聞

 今年の氷糖商戦が開幕した。氷糖需要の大半は梅酒、梅シロップ向けで、青梅が出荷される5月下旬から6月末頃までが販売ピークとなる。今年は青梅の出荷が早く、生産量はやや少なめの予想。ただ、何よりコロナ禍の真っただ中であり、忙しい食品売場で例年通りの陳列そのものが行われるか見えない部分も多い。

 昨年はスタートこそ平年並みだったが6月になると雨不足で青梅の身も小ぶりで推移。和歌山に次ぐ青梅産地の群馬県では雹(ひょう)被害もあり出荷が大幅減となった。当然、氷糖販売も振るわず、上位3社(中日本氷糖、鳳氷糖、日新製糖)がマイナス着地となった。

 今年の和歌山産は梅の開花も早く青梅の出荷も早めを見込んでおり、群馬産も順調な推移。総じて例年並みか、やや少なめの生産量が予測されている。一昨年も同様な展開で始まり、終了も早めかと思いきや7月中旬まで青梅出荷が延長。加えて、全国各地の地場梅も豊富に出回り氷糖販売も好調に終えたこともあった。約1か月の短期決戦ながら、期間中の降雨や気温で状況は刻々と変わるのも商戦の特徴だ。

 ただ、今年はコロナ禍で異例のシーズンインとなった。外食需要が押し寄せている食品売場で例年通りの青梅、氷砂糖、漬け込みビンの陳列に手間を割く余裕があるのかということ。例えば、ホームセンターでは漬け込みビンをメーンに売るために青梅や氷糖も一緒に陳列するが、今年は同業態向けの出荷は大幅減を見込んでいるメーカーもある。ホームセンターが定番品の販売に集中しているためだ。また、「大手スーパーほど特設売場は少ない」(氷糖メーカー)と、食品スーパーでも今年は青梅+氷糖販売の売場面積が減少する見方も出ている。

 一方で巣ごもり消費が続く中、家族で青梅のシロップ漬けや梅酒漬けなどを楽しむ展開も予想され「両方の結果が考えられる」(別の氷糖メーカー)とのこと。昨年2月も「いちご酢」がテレビで紹介され、氷糖販売が大幅に伸びた。複数の要因が絡みながら今年の氷糖商戦がスタートした。

最終更新:5/24(日) 10:37
食品新聞

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