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沖縄の「アマビエ様」は恥ずかしがり屋 悪い菌食べおならプー 文字書き業いちさん、絵本制作中

5/24(日) 6:11配信

沖縄タイムス

[危機に備える 新型コロナ]

 新型コロナウイルスの感染拡大とともに全国で注目を集めているのが、疫病を払うとの言い伝えがある半人半魚の妖怪「アマビエ」。江戸時代に現れたとされる。県内でもさまざまな形でデザインされ、知名度はうなぎ上り。時を超え、多くの人が早期終息への願いを託している。

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 西原町出身で北谷町美浜に作業場兼店舗を構える「文字書き業」のいち(本名・与儀一(はじめ))さん(48)は、「恥ずかしがり屋のアマビエ様」を題材にした絵本を制作中だ。愛らしいアマビエが子どもたちに不要不急の外出を控える大切さを伝えながら、疫病退散のために活躍する姿を描く。

 いちさんがアマビエを知ったのは、会員制交流サイト(SNS)で全国的な話題となっているとのニュースに触れてから。文字書き業のほかにも、3年ほど前から仲間とともに絵本作りを学んでいることもあり、まずは自分なりのアマビエをイラストしてみた。

 明るい気持ちになるようにカラフルな配色で眉を足して面白おかしい表情に。感染拡大の暗いニュースが続く中、「自分も何かできないか」と思いを巡らすと、ステイホームを呼び掛ける絵本の物語がどんどん膨らんだ。

 「アマビエ様」の仕事は、大好きなみんなを守るために街中の悪い菌を食べ尽くして、おならを「ぷぅ~」とすること。でも恥ずかしがり屋だから、「みんなが街中を歩いていると、おならができないよ」とステイホームを呼び掛ける。

 現在は5ページまで完成させ、インスタグラムやフェイスブックで一枚一枚アップしている。「いずれは絵本という形にして届けることができたら」と、子どもたちが楽しくページをめくる姿を想像する。

 北谷町のカーニバルパーク美浜内で作業場兼店舗を構え、祝い事のメッセージを記した記念品などを販売しているが、最近は受注が激減し、苦しい状況が続く。それでも絵本で紡ぐ物語のように、多くの人々の笑顔が咲く日常が早く戻ってほしい-。そんな願いを込めて、創作に打ち込んでいる。

「いちの店」は北谷町のカーニバルパーク美浜1階、詳細はホームページで。

[ことば]アマビエ 江戸時代の瓦版に掲載された半人半魚の妖怪。「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げて海に消えたとの言い伝えがある。長い髪にくちばし、胴体はうろこに覆われている。3月に入り、ツイッターなどで瓦版のアマビエを現代風にアレンジした絵が広まり、厚生労働省の若者向け啓発アイコンにも起用された。妖怪漫画で知られる故水木しげるさんもアマビエを描いている。

最終更新:5/24(日) 6:11
沖縄タイムス

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