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コロナで打撃の演劇界「完全な終息」願う業界関係者

5/24(日) 15:00配信

日刊スポーツ

劇作家つかこうへいさん原作の舞台「蒲田行進曲完結編『銀ちゃんが逝く』」が、新型コロナウイルスの感染拡大などを受けて中止になった。東京・新宿の紀伊国屋ホールで7月4日から27日に上演予定だった。

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新型コロナウイルスの影響で公演が続々と中止・延期となり、演劇界は大打撃を受けている。今回は、つかさんの没後10年を迎える7月10日から3日間、新たに同所で追悼イベント「朗読という名の演劇」の開催が決まったものの、感染防止を徹底し、演者と観客の距離や観客同士の間隔をあけるため、通常の半分以下の動員にとどまるという。

日々の新たな感染者数は一時期に比べて減少傾向にはあるが、元通りの完全な形で舞台を上演する段階にはまだ至っていない、というのが現状かもしれない。ライブなどのイベントも同様だ。稽古やリハーサルなどの準備でも人が集まらなければならないし、たとえ新たな感染者数がゼロになったからといって、次の日からいきなりエンターテインメントがフルに稼働できるわけでもないだろう。

ある演劇関係者は「最近、確実に外出する人が増えているのを感じる。本音を言えば、もう少しだけの間、不要不急の外出は控えていただきたい。また感染が拡大し始めてしまったら、これまでの努力が無駄になる。またここからしばらく公演も開けなくなってしまったら、業界全体がさらに厳しい状況になる」と切実に訴えている。「少なくとも緊急事態宣言が実施されている間は、『エンタメを守るため』にも、変わらず自粛を続けていただきたい」と続けた。

ある劇団に所属するタレントは、「新たな感染者が減ってきてから、お店の前とかに人がたくさん集まっているのを見るとやっぱり怖くなります」と不安を吐露した。別のタレントも「何をもって『完全に大丈夫』なのかまだ分からないし、感染者が減少しているだけじゃ胸を張って舞台を上演できない。誰もが『終息した』と認識するまで、僕たちは舞台に立てないかもしれないですし…」と複雑な心境を明かした。

少しずつ町に活気が出てきているのは自然な流れかもしれないが、生きるために「完全な終息」を願う業界関係者も多数いることも、心に留めておきたい。

最終更新:5/25(月) 21:25
日刊スポーツ

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