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ジェイク・ウッド: 被災地救助という退役軍人の為の新たなミッション

2016/4/20(水) 9:12配信

TED

Jake Wood

翻訳

2年前のことです   アメリカ海兵隊に4年仕え イラクとアフガニスタンの両方への 派遣を経験した私は ポルトープランスの地震の3日後 被害が最も深刻だった地域で 医療専門家と退役軍人のチームと 救援活動をしていました 私たちは誰もが行きたがらない場所に行き 誰もが行くことが出来ない場所に行き 3週間もすると 私たちはあることに気付きました   退役軍人は 災害対応がとても上手いということです 帰国後 共同創設者と私は 状況を考察し 2つの問題に気づきました まず1つ目は不適当な災害対応があることです それはのろのろとしていて 時代遅れで 最適な科学技術を使わず 最適な人材を用いないことです 私たちが気付いた2つ目の問題は 極めて不十分な 退役軍人への社会復帰支援です イラクやアフガンから 退役軍人が復員するに従い 新聞に大きく取り上げられています 彼らは市民生活に復帰することに 大変苦戦しているのです そして私たちは これらの2つの問題を熟考し 結論に達しました これらは問題ではなく 実は解決策なのです   どういう事かと言うと 祖国に戻る退役軍人の民間復帰支援として 災害対応を利用できるということです 最近の調査では 92%の退役軍人が軍務を終えても 続けて社会貢献したいと 望んでいるそうです 災害対応を向上させるために 退役軍人を活用することが出来るのです 現在実際にこれが大きな効果を出しており 2010年に チリでの津波 パキスタンでの洪水に対応し 研修チームをタイのビルマ境界に送りました しかし今年始め オリジナルメンバーの1人が原因で 組織の焦点が変わることになりました 彼はクレイ・ハントといいます   彼は私の海兵隊の仲間で 一緒にイラクと アフガンで仕えていました クレイとはポルトープランスやチリでも 一緒に活動して来ました 今年の始めの3月にクレイは 自ら命を絶ちました 本当に悲劇でした しかしこの悲劇が原因で私たちが やっていたことは何だったのか 再び焦点を合わせることになりました クレイはアフガニスタンや イラクで起きた事により 死んだのではありません 彼は母国に帰ってきて 自分を見失った故に自殺したのです 彼は目的を失いました   彼は居場所を失いました もしかすると最も悲劇的なのは 「自尊心」を失ったことなのかもしれません この悲劇による騒ぎが落ち着き 評価をしていくにつれて 私達は2つの問題に気が付いたのです 設立当初の我々の組織は 退役軍人を利用した 災害対応組織でした   多くの成功を残し 災害対応のパラダイムを変えているかの ように感じていました しかし クレイの一件後 私たちは焦点を移し そして突然 考え方を進歩させ 自分たちは災害対応を利用した 退役軍人支援組織だと考えるようになりました なぜなら私たちは目的や居場所を与え 退役軍人に自尊心を取り戻すことが 出来ると考えるからです タスカルーサやジョプリンでの竜巻や その後の ハリケーン・アイリーンがその事を 考察する機会を与えてくれました ここで カンザスシティ(ミズーリ州)の 高校を卒業する 18歳の少年をちょっと想像してみてください 彼は軍に入ります   軍は彼に銃を渡します 彼はイラクに派遣されます 毎日彼はミッションで 危険地帯に入っていきます ミッションは故郷に残した家族の 自由を守ることです 彼の周りの兵を守ること 彼が活動している村の平和を取り戻すこと 彼は目的を手に入れたのです   しかし彼は故郷のカンザスシティに戻ると 多分大学に行き 仕事を得るでしょう しかし彼は同じ目的意識を持てないのです 彼にチェーンソーを渡し 竜巻の被害後のジョプリンに 送ります   そうすると彼は再び目的意識を得るでしょう カンザスシティの高校を卒業し 軍に入った 同じ18歳の少年の話に戻りましょう 軍は彼に銃を渡し 彼をイラクに派遣します 毎日彼は周りの人々の 同じ目を覗き込みます そして危険地域に入ります   彼には信頼出来る仲間がいます 彼らは同じ土の上で眠り 共に暮らすのです 共に食を取り 共に痛みを分かち合うのです 故郷のカンザスシティに帰ってくると 彼は除隊して民間人に戻ります もはや居場所がなくなります このような退役軍人を25人 ジョプリンに向かわせると 彼らは再び居場所を見つけるのです もう一度カンザスシティの高校を卒業した 18歳の少年を想像してください 彼は軍に入り 銃を渡されます 彼はイラクに派遣されます 彼は勲章を胸につけ 祖国に帰ると 紙吹雪舞うパレードで迎え入れられます 除隊すると彼はもはや ジョーンズ軍曹ではなく 故郷カンザスシティのデイヴなのです 彼は同じ自尊心を保てないのです そこで彼を竜巻の被害を受けた ジョプリンに派遣します 誰かが再び彼に歩みよっていき 握手を交わし 彼らの活動に対して 感謝の言葉を伝えます これにより彼らは再び 自尊心を取り戻すのです 私はこれが大切だと思っています なぜなら今こそ これに取り組むべきだからです この世代の退役軍人は 機会さえあれば このような社会貢献が 出来るようになるのです ありがとうございました(拍手)


数か月、数年の海外での戦闘任務の後、92%ものアメリカの退役軍人は続けて社会貢献に携わりたいと言っています。一方で、次々と自然災害は世界に大惨事をもたらします。これらの二つの課題に共通していることとは何でしょうか? チーム・ルビコンの共同設立者であるジェイクウッド氏が「どのように退役軍人は効率的に災害救助対応に貢献できるか、そしてその過程でどのように目的を、居場所を、自尊心を再び得るのか」について感動的な話を贈ります。 ( translated by yuto ito , reviewed by Shintaro Kamei )

動画撮影日:2011/12/21(水) 0:00
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