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リチャード・レジェット: エドワード・スノーデン氏のTEDにおけるトークに対するNSA(米国国家安全保障局) の反論

TED 3/17(金) 17:21配信

Richard Ledgett

翻訳

クリス・アンダーソン: エドワード・スノーデン氏が 数日前に こちらに来ました 今日はそれに対する返答の機会です NSAからのゲストに聞きたい質問を 何人かの方が送ってくださいました さて リチャード・レジェットは NSA(米国国家安全保障局)の 15代 副長官であり 彼は上級の民間士官でもあり また最高執行責任者として 戦略の指導 内部ポリシーの制定を行い また長官の主任顧問としても 働いていらっしゃいます では 準備ができましたので リック・レジェットさん ようこそTED へ (拍手)


リチャード ・ レジェット: 皆さんとお話しする機会頂きとても感謝しています 会話を楽しみにしております お手配ありがとうございました


クリス: リック どうも有難うございます ご参加頂き 感謝しております NSAが表に出て オープンなところを見せていただくことは とても力強い表明です ご覧になったと思いますが エドワード ・ スノーデン氏の トークとインタビューが 数日前にここで行われました あなたはどう思われましたか? リック:興味深いものでしたね 彼が登場するとは思ってもみませんでしたし そのような素晴らしくかつ驚きの 手配をして下さった皆さんに 賛辞をお送りしたいと思います スノーデン氏が機密情報を 漏えいし始めてから スノーデン氏が機密情報を 漏えいし始めてから 色々なことが起こりました 中には核心をついた話もあったものの 誇張やら事実半分だったりするものも 多くあったと思いますので こういったことを明らかに していきたいと思っています アメリカ合衆国において また国際的に行う この会話は とても重要だと思います とすれば 我々はそれを 事実に基づいた会話にすべきで そのように手助けしたいと 思っています


クリス: ここにいる多くの皆さんが抱いている疑問は スノーデン氏が行なったことの動機と それから 彼は逃亡する以外に 何か別の方法があったかどうかについて どうお考えですか?


リック:行方を晦ます以外にも 彼には別の方法が確かにありました 私は彼のことを 正当な告発活動を踏みにじる そんな告発者であると 位置づけています NSA で働いている 誰かがこんなことをしたら― ここでは35,000 人以上もの人が働いていますが 彼らはすべて素晴らしい市民です 彼らは あなたの夫、父親、姉妹 兄弟、隣人、甥、友人そして親戚と同じく 皆 祖国のために また我々の同盟国のために やるべきことを行うことに 関心がある人達です もし何か懸念があるのならば 様々な相談相手がいます まずは 直接の上司 そして 組織内の 上位機構 もし それで満足できないのなら 多くの監察官がいます スノーデン氏の場合 彼には選択の余地があったのです NSA 監察長官 海軍監察長官 太平洋司令監察長官 国防総省監察長官 そして諜報機関コミュニティ監察長官などです 彼らは誰もが 彼の関心事を 機密ルートで扱い 喜んで問題提起を行ったでしょう (クリスとリックが同時に話す) 彼には議会の委員会に行くという 選択肢があり そうするための制度手続きがありましたが でも 彼はそういう事は 一切しなかったのです


クリス:スノーデン氏には 彼の懸念を提起する 他の手段があったと おっしゃいましたね それに対する反論がいくつかあります 1つは 契約社員の身分では 正社員向けの相談窓口のようなものはないと 彼は思い込んでいました 2つ目は ある他の内部告発者の追跡記録では [トーマス ・ アンドリュース・ドレイク]のように ある見方によると かなり厳しく扱われたようです そして3つ目は 彼が騒ぎ立てていたことは 彼が見つけたある特定の1つの欠陥ではなく 国の三権の各機構により 承認されたプログラムであったということです つまり そのような状況では 彼がやったことは 妥当であったと お考えになることは できないでしょうか?


リック : いいえ 私はそれに同意しません 私は ― すいません 音がマイクを通して 反響していまして ― 彼の取った行動は不適切です というのも基本的に長い目で見ると 彼が人々の命を危険に晒したという 事実があるからです 私はスノーデン氏とジャーナリストの間には 公になった多くの談話があったことを 知っていますが そこで暴露されたことは 国家安全保障や人々を危機に 晒していないということですが それは全くもって真実ではありません 実際に危機に晒しています またそこには驚くべき傲慢さもあると思います 彼は憲法の立案者よりも 良く知っていると考えていることです 政府というものが権力分立のために どのように設計され 機能しているかということ そして 行政部門と立法部門が 互いに絡み合って 監視し均衡を保ち そして 司法部門が 全体のプロセスを監督するという 概念について より良く知っていると考える 彼のそういうところが非常に傲慢です


クリス:彼がどんなふうに人々の命を 危険に晒したかについて 具体的な例を挙げて頂けますでしょうか?


リック: ええ もちろん 彼が暴露したのは (諜報)能力に関する情報ですが NSA は能力に依存する組織なのです さて外国に我々にとっての 諜報対象がいるとき 適切な関心事 例えば テロリストなどは象徴的な例ですが― それ以外にも人身売買 麻薬密売 高度な兵器や核兵器を製造しようとする者 そして これらを流通させたり 近隣諸国への攻撃を実行するであろう 国家を含みますが この様なことは皆さんにも お心当たりのあると思いますが まさに進行中の事例がいくつもあり 我々の能力が非常に慎重 整然かつ 管理された方法で発揮されています ですから我々の能力が無制限に 公開されてしまうと 敵がそれらを見て 「うーん これには勝てないね」と認識し そこから逃げることを意味します 実際 民族国家におけるテロリスト 雑多な密輸入者 その他の者など 我々の攻撃の対象が情報の暴露により 彼らの行動を把握可能な私たちの 範疇から 彼らの行動を把握可能な私たちの 範疇から 逃げていることが分かっています その結果 海外の危険な地域に居る 外交官か軍人かに関わらず 我々の仲間と 外交官か軍人かに関わらず 我々の仲間と 同様な状況におかれている 我々の同盟国の人々が より高い危険に晒されています なぜなら 迫りくる脅威が分からないからです


クリス:一般的な反応は 彼の暴露のせいで あなた方が有していた ある種の情報へのアクセスが 断ち切られ 閉鎖されたということでした 問題視されているのは そのアクセスそのものの本質が そもそも合法的なものでは なかったということ つまり Bullrun プログラムは あなたがお話しされたような NSAによる情報へのアクセスのために (システムの)セキュリティを 弱めていると言われているようです


リック:ええ 我々の合法的な海外諜報員が 先ほど述べたような類の相手を 標的にするとき 彼らのコミュニケーションの手段として グローバル通信システムを使用します 何故ならそれは素晴らしいシステムで それは今まで人間によって考案された 最も複雑なシステムですが 驚嘆すべきもので そちらにいらっしゃる多くの方々も その製作や改良に 関わっていらっしゃいます そう実に素晴らしいシステムなのです しかし 通信システムは 我々と同盟国に対して反する活動を― 行っている人々にも使われています そして 彼らを追跡するつもりなら 彼らを探し当てる能力を 有している必要があります そして 繰り返しますが 監視の成否は 能力の運用方法にあるのであって 能力を持っていること自体に あるのではありません さもなくば 我々は全ての悪者を インターネットの隅に押しやり badguy.comのような ドメインだけを使わせることが出来たら 素晴らしいことでしょう 我々は監視をそこに集中すれば 良いのですから でも 現実には有り得ません 政府が彼らを隔離し 行動を断とうとする能力から 彼らは逃れようとするからです ですから同じサイバー空間で 戦わなければならないのです この事をお伝えしておきましょう NSAには2つの使命があります 1つは電波諜報任務であり 残念なことですが 多くのことが 報道されたことを承知しています 残りの1つは情報保証任務であり アメリカ合衆国の国家安全保障システムを 保護するものです このシステムを用いて 大統領が使用する通信 核兵器制御のための通信 我々の軍隊が世界で使用する通信 同盟国と共に使用する通信 同盟国自身が使う通信が保護されます ですから我々は推奨規格を作り 共通の規格を使用します このような備えによって 目的とする通信を安全なものにしています 目的とする通信を安全なものにしています


クリス: あなたが仰ることは インターネット全般について いかなる手段も合衆国の安全を 改善するものであれば 公正なやりとりであると聞こえます しかし ここが意見の 分かれるところであると思います しかし ここが意見の 分かれるところであると思います この会場 そして世界中にいる 多くの人々はインターネットについて 異なる考え方をもっています 多くの人々はインターネットについて 異なる考え方をもっています 彼らはそれを重要な人類の発明のように 例えば グーテンベルグの 活版の発明に並ぶようなことと考えます それはすべてに知識をもたらすものです それはすべてを繋ぐものです インターネットはそういう理想的な見方で捉えられています そして その見方からすると NSAが行ったことというのは 昔 ドイツの当局が 幾つかのからくりをすべての 印刷機に取り入れることで 人々がどの本を買い 何を読むかということを 明らかにしようとしたことと 同じ行為なのです そのような観点から 人々が怒っているのだと お分かりになりますか?


リック: 勿論理解していますし ネットの 有益性について同感です そして インターネットより大きいものは 世界的な通信システムだと 申し上げたいのです インターネットが大半を占めていますが 他にも色々あります 透明性と機密とのバランスについて 人々が懸念するのは尤もなことです それはプライバシーと国家安全保障の間の 一種のバランスとして横たわっています それを正しい枠組みとは思いませんが 実際のところ透明性と機密の問題だと 思います このことは国内および国際的に 議論を行っており 我々の組織だけでなく 国民の皆さんにも オープンな形で参加してほしいのです さて他にも もう少し― お話しすべきことがあります もう少し透明性を必要とする事柄があります 我々の権限、プロセス 監視 それから我々が誰であるかについて 我々NSAは上手く対応出来ておらず その事が 報道機関が 大々的に暴露し センセーションを引き起こした 理由の一部であると思います 誰も我々の実体を知りませんでした 「存在のない機関」「何も語らない機関」でした 我々のロゴを模したものがありますが 鷹がヘッドフォンをしているというものです これが大衆による我々のイメージなのです ですから我々の役目を もっと透明なものにする必要があります 一方 つまびらかにすべきでない事もあります 合衆国にとって不利なこと 同盟国にとって不利なこと このような国と人々の安全保障のために このような国と人々の安全保障のために 提供するような情報です 作戦や能力を公開するというのは 我々が対峙する人達 つまり 一般に悪者だと認識されるような人々に 反撃の機会を与えてしまいます


クリス: しかし 世界中に 実質のところ インターネット・サービスの 殆どを提供している 米企業にとって大きな痛手を負わせることも マイナスだったのではありませんか? リック: そうです そのような企業は 我々と同じく 苦しい立場に立たされています というのも これらの企業に対して 我々が情報提供を強要しているからです 世界中の全ての国も 行っていることではありますが 全ての先進国には 合法的な傍受プログラムがあり 国の防衛のために必要な 情報提供をすることを 国は企業に要求しています そして 関与する企業は それぞれの国で同様に このようなプログラムに従っています それぞれの国で同様に このようなプログラムに従っています ロシアや英国 中国 インドまたはフランス 皆さんが思いつく限りのどんな国でも そこで経営する限り そして このような暴露によって 「A社は信頼できない プライバシーが疑わしいからね」 「A社は信頼できない プライバシーが疑わしいからね」 といった風に広く捉えられる事実は 実際にその通りです どんな企業も それぞれの国で事業をすれば 同じことをするという意味で その通りです この暴露事件を逆手にとって 商売上の優位を得るために 我々の同盟国を含めた いくつかの国で こんな風に言われているのです 「ヘイ アメリカなんて信用するな でも我が国の通信会社は 信用できるよ 安全だからね」 実際に彼らは米国企業が有する 大規模な最先端技術 たとえばクラウドや インターネット ベースの技術に対抗するために このような宣伝文句を利用しています


クリス: あなたはそこで アメリカの国旗を横にして座っていますが さて合衆国憲法は不条理な 調査と押収から 免れる自由を保障しています あなたはアメリカ国民の プライバシーの権利を どのように考えますか? そのような権利というものは あるのでしょうか?


リック: はい もちろんあります 我々は大変な時間を使い 自らにプレッシャーをかけて 法外で相応しい いや 相当な時間と労力というべきですが プライバシー保護のために捧げています それはアメリカ市民だけではなく 世界中の人々の プライバシーのためでもあります ここでは様々な要素が関連してきます まず 我々は皆 同じネットワーク上にいます 私自身の通信手段として 私はあるインターネット 電子メールサービスのユーザーですが 世界中のテロリストによって もっとも多く使われている メールサービスと同じものです ですからインターネットの世界では 私はテロリストのすぐ隣に居るわけです だから私たちは 彼らの情報だけを選び出し 関連のある情報を見つけだす 必要があるのです そうすると我々は 必然的に 単に自分のことをしている アメリカ国民や 無実の外国人市民に遭遇します アメリカ国民や 無実の外国人市民に遭遇します そこで 我々にはそのような情報を 破棄する手続きがあります 関係しない情報を見つけたときには― 「もし」ではないのは 必ず見つけてしまうからです そういうふうにして守るのです これらは最小化の手順と呼ばれます 憲法に基づいており 検事総長によって承認されています 憲法に基づいており 検事総長によって承認されています 日々 合法的なビジネスに 勤しんでいる 国民と世界の市民のために こうやって我々は日々 情報を保護しています こうやって我々は日々 情報を保護しています 1月17日の大統領演説では 我々が提供することになる 付加的な保護手続きについて 述べられました だから私は絶対に人々はプライバシーの 権利を持っていると思いますし だから私は絶対に人々はプライバシーの 権利を持っていると思いますし その権利が確実に保護されるよう 最大限の努力を払っています


クリス: 外国人がアメリカ企業の インター ネット・サービスを 利用していることについては? 彼らにもプライバシーの権利はありますか?


リック: もちろん彼らも持っています 我々がこれらの企業の1つに 情報提供を強いることができるのは 3つのカテゴリのいずれか1つに 該当する時に限ります ある種の選択基準によって 識別することにより テロ抑止 もしくは(武器の)拡散や 外国における諜報の標的に関連した 人物を特定できるのです


クリス: これらのプログラムを通じて 入手した情報の多くは 本質的にはメタデータだという 事実について多く語られています それは必ずしも 誰かがメールに書いたり または電話で伝えた メッセージそのものでなくても良いのです または電話で伝えた メッセージそのものでなくても良いのです それは手紙を書いた 「相手」や「時間」といったことなのです しかし それが議論の的になっており ここの観客のある人が 元NSAアナリストに話をしましたが 彼は― メタデータは 実際 コアデータよりはるかに 侵害的であると言っていました メタデータは 実際 コアデータよりはるかに 侵害的であると言っていました 何故なら コアデータでは その人自身の言葉そのものとして 表現されていますが メタデータでは 一体誰が 導かれた結論を知っているのでしょう? それについては どうですか?


リック: その議論については 知りません いくつかの理由でメタデータは 重要だと思います メタデータは隠れようとしている人々の つながりに関する情報を提供します テロリストが我々の認知していない人々― テロ活動やその支援に関わっていたり もしくは国際的な制裁に違反して イランまたは北朝鮮のような国に 核兵器関連の資料を提供しようと する人々とコンタクトを取ろうとする時 彼らは非合法と分かっているから 秘密裏にしようとするのです メタデータはこのようなつながりを 明らかにします その代替手段は ずっと非効率的で はるかにプライバシーを侵害します ずっと非効率的で はるかにプライバシーを侵害します 巨大なコンテンツの回収です メタデータはその意味では 事実 プライバシーを強化するものです 印刷されたメッセージに対する 扱いと異なり 印刷されたメッセージに対する 扱いと異なり 普通の人々のメタデータのプロファイルは 保持することなく破棄します もし あなたが正当な諜報員の標的と 繋がりがない場合 あなたは我々の関心事ではありません


クリス: アメリカ全体が直面している 様々な脅威の中で テロリズムの位置づけはどうでしょう?


リック: テロは今もナンバーワンだと思います 私は 我々は未だかつてない時を経験しており より多くの場所で 物事は悪い方向へと向かい そしてテロリストが統治の欠如を利用して はびこるような そんな時代に 昔の上司 トム・ファーゴ海軍総督は それを不安定の弧と述べていました 現時点の世界において 不安の弧は様々な場所に存在し 例えばシリアのような 内戦が起こっているような場所では 何千ものとてつもない数の 外人の戦士が テロリストになる方法を学び 実践練習をするために シリアに入り込んでいるのです その中には欧米諸国や いくつかのケースでは アメリカに入国できる パスポートを保持する西洋人であり 基本的に聖戦の仕方を学んでおり そのために出国し その後(聖戦のために) 祖国に戻ってくるのです イラクのような場所では 宗派間の激しい抗争に 悩まされていて テロリズムの温床となっています 「アフリカの角」(北東地域)や アフリカのサヘル地域における テロ活動もあります 繰り返しますが 多くの脆弱な統治体制は テロ活動の温床を形成します 非常に深刻な問題です テロが1番だと思います 2番目はサイバー脅威です サイバーは3つの意味で脅威だと考えます 1つ目は 多くの方が耳にしたことがある おそらく最も一般的な方法であり 知的財産の盗難です 基本的に 諸外国が関与し 企業秘密を盗み その情報を 国営企業や 政府関連企業に提供し 技術の飛躍的進歩や ビジネス・インテリジェンスを得て 海外で契約を獲得するために使用されます それは今まさに起きていることで 非常に金銭的な痛手を被る恐れがあります いくつかの国家がやっていることです 第2に サービスを不能にする攻撃(DoS攻撃)です おそらくお気付きでしょうが 米国の金融セクターに対する この様な攻撃が 2012年以来 続発しています これも攻撃をしかける主体は国家であり 半匿名にして報復しているのです 半匿名にして報復しているのです 最後の1つは破壊的な攻撃で 私をもっとも心配させるものなのです それらは増加しています 2012年に 2012年8月に サウジ ・ アラムコに対する攻撃があり 約35,000台のコンピューターを ワイパー・スタイル・ウイルスで破壊しました 約35,000台のコンピューターを ワイパー・スタイル・ウイルスで破壊しました 1週間後に続きがあって カタールの会社が攻撃されました 2013年3月には 韓国への攻撃がありました 報道によると北朝鮮の陰謀とされますが 数千のコンピューターが破壊されました この様な攻撃は増加しています 実際このようなサイバー攻撃能力のある人物の 雇用を意思表示する者たちを 確認しています


クリス: わかりました ここでのいくつかの事柄 ほぼ問題の核心といえるものがあります 第1に リスクを見ている多くの人も その件数を見ている人も この信念―テロリズムが なおも 最大の脅威である ということを 理解していません 9月11日以外に ここ30-40年において 数字としては 約500人のアメリカ人が テロにより死亡しています 主に 自国のテロリストたちによるものです ここ数年間のこととなると テロリズムによって殺される確率は 落雷によって死ぬよりも はるかに少ないのです 1回の原発事故や 生物兵器によるテロ活動のようなものがあれば 統計はがらりと変わると おっしゃるかも知れませんね そういう見解をお持ちでしょうか?


リック: 2点 申し上げます 1つは9/11以降 米国において 大きな攻撃がない理由です それは偶然ではないのです それは我々や 他の諜報機関の方々や 軍隊や 世界中の同盟国の方々の 尽力の賜物なのです ご存知かもしれませんが ほんの氷山の一角に過ぎませんが NSAの作戦がテロ攻撃の阻止に 貢献したものは 54件を数えます そのうちの25件がヨーロッパにおいて その25件のうち 18件は3つの国で発生しています その内のいくつかは我々の同盟国です それでも NSAプログラムの監視をすり抜けて 攻撃を仕掛けてくるものもいます ですからテロの犠牲が少ないのは 偶然ではないのです それは尽力によるもので テロ活動を見つけ出す 諜報活動の成果なのです 法に基づく執行権限により 諸国と協力し 時には軍隊を投入して テロリストと対峙しています もう一点申し上げておきたいことは あなたが言及された核または 化学・生物兵器に対する脅威について 根拠のないものではなく 事実 何年もの間 このような兵器を入手しようとし そのような行動に出ている集団が いくつもあります


クリス: 実際のところ これら54の嫌疑の掛かっている事件の内 スノーデン氏が暴露した 物議を醸すプログラムと スノーデン氏が暴露した 物議を醸すプログラムと 何らかの関係があったものは ほとんどゼロであり 干し草の中の針を探すような事件の解決は 他のタイプの諜報を通して なされたものと言われています そしてこれらのプログラムの効果は 物議を醸すプログラムは 干し草の山をただ高くしているだけであり 本当に針を見つけるものではないと 言われています 針は 他の方法によって 発見されたと言われています それについては何かありませんか?


リック: はい 実際には その議論に関係している 2つのプログラムがあります 1つはセクション215 プログラムです 米国の電話メタデータ プログラムと もう一つは PRISMプログラムと一般に呼ばれるもので FISA改正法の第702条によるものです しかし215 プログラムだけが アメリカ合衆国に対する脅威に 関連したものです アメリカが巻き込まれた 脅威は数多く起きています きっと人々のこのような言葉を耳にするでしょう 「もしなかったら」という場合は実例がないので 諜報プログラムがなかったから 脅威は起こっていただろうと 言えないだろうと しかし それは実のところ テロリストの調査が どのように機能しているかについての 理解の欠如を示しています あなたはテレビで殺人事件の謎を 見ていると考えてみて下さい 何から始めますか?死体の調査から始め 犯罪の捜査をすすめ 問題の解決を図ります 我々はもっと早い段階 できれば死体が発生する前に 攻撃者は誰か 何をしようとしているのか― ということを場合を想定します これには大量の情報が必要です それはモザイクのようなもので モザイクの どの1ピースが モザイクの重要な要素か 言い当てることはできませんが しかし 完全な絵を構築するには すべての情報が必要です その一方 例の54の脅威の内 非米国関連は42で プリズム・プログラム(監視プログラム)は 大いに関与しており 事実 攻撃の阻止に 寄与しました


クリス: スノーデン氏は2日前に言いました テロリズムは常に クリス: スノーデン氏は2日前に言いました テロリズムは常に 「(諜報)行為の口実」 と諜報の世界では呼ばれていると それはこんな理由からです テロは人々の強く感情的な 反応を呼び起こすので さもなくば不可能であったであろう これらのプログラムの導入が 人々に受け入れられることです それについて 内部で 何か論議はあるのでしょうか?


リック: はい 我々はいつも このことを議論しています 議論は今でも続けられ 行政府や NSA 内部 諜報コミュニ ティーでは 何が正しく バランスの取れたもので 何が正しい行為か議論しています 大事なことを申し上げておきますが 我々が話しているプログラムは 2人の別々の大統領 2つの異なる政党により 議会によって2回 連邦裁判官によって16回 認可されたものであり NSA が勝手に作り出し 独自に実行しているのではないということです NSA が勝手に作り出し 独自に実行しているのではないということです これは アメリカ合衆国政府の 合法的な活動であり アメリカ合衆国政府の 全ての各3権機関によって 合意されており マディソン大統領は誇りに思っていたでしょう


クリス: とは言っても その承認のもとで 実際に何が行われていたのかを 下院議員たちが知った時 彼らの多くはひどくショックを受けました あなた方に与えた権限で 何が行われているか正確に知りながらも 公の明るみに出されたことに対する 不条理な反応だと思いますか?


リック: 議会は大きな組織です 535人いますし メンバーも頻繁に変わりますし 下院の場合2年毎に替ります それに私は NSAは監督委員会に すべての関連情報を 提出していると思います また監視委員会が国会開催中に 報告した情報は 彼らが管理するものです 議会のメンバーは 知り得る機会があり 実際 相当な数の議員が 我々の監視責任の任務を負い 知る権限を持っていたのです そして 事実 委員会の議長が 公の場で報告しました クリス: あなたが語られたサイバー攻撃が 大いなる懸念であることは クリス: あなたが語られたサイバー攻撃が 大いなる懸念であることは 誰も異を唱えることは 無いと思うのですが しかし 攻撃と防衛戦略には 妥協点があって 「暗号化を弱める」ことを可能にする 措置によって 悪い連中を特定することが サイバー攻撃への扉を開くことに なりかねないということについて お認めになりますか?


リック: 2点あります 1つ目は 暗号化を弱めると あなたは言われましたが 私は言っていません もう1つは NSA にはそれら両方のミッションがありますが 我々は著しく防衛に偏っており 実際に我々が脆弱性を見つけると 圧倒的にほとんどの場合 それらの製品の製造 もしくは開発に関し 責任ある人々に開示します これにはかなりの実績があり 実際に 私たちは透明性を保ち 透明性のあるレポートを発行し インターネット企業も同様に 透明性のあるレポートを発行できるような そんな提案を作ろうとしています 繰り返しになりますが 我々は自分たちが 作ったものを使います 我々は自ら推奨する基準を用い 製品を使用します 我々は自ら推奨する基準を用い 製品を使用します 他の人達も必要とするように 我々の通信を保護することが 我々の関心事なのです


クリス: エドワード ・スノーデン氏の トークの後 代理ロボットがこのホール内を 動き回っていた時に 彼が何人かの人に 話しているのを聞きました 彼のNSA全体に対する印象を 尋ねていたのです 彼はそこであなたと働く人たちについて とても敬意を表しており 従業員たちは正しいことを行おうという 実に熱い想いを持った人達であり 実に熱い想いを持った人達であり 問題は良くない方法で作られた ポリシーに起因するのだと 話していました 彼は確かに非常に分別をわきまえ 落ち着いて登場し 狂っているようには見えませんでした あなたは彼のやり方には 同意できないとしても 少なくとも問題点について議論の道を 彼が開いたことに同意頂けますか?


リック: 議論することは 重要だと思いますが 彼のやり方は好きになれません 他にも手段がいろいろ 有ったはずで そうすれば 我々の敵が何をしているかについての 可視性を失うことによって 我が国民や他の国の人々を 危険にさらすことがなかったでしょう しかし 本当に重要な対話だと思います


クリス: あなたと同僚との間でも 彼と司法取引を行って 恩赦すべきかという いくつかのシナリオにおいて 意見の違いがあると報告されています あなたの上司である キース・アレキサンダー長官は 法をそんな風に破った人と あなたが交渉しようものなら ひどい前例になると 発言しています しかし あなたがこう言ったと 記録されています もしスノーデンがまだ公開されていない 全ての文書を 返還することが確かに示し得るのならば 特赦は考慮されるべき取引だと まだ そうお考えですか?


リック: ええ 実際のところは あの「60 分」インタビューで 私が面白いと思うことは 誤って引用されている部分なんですね スノーデン氏に対する刑の軽減措置について 議論して頂けませんか という質問に対し 私の実際の返答は こうでした そうですね対話の価値がありますね と これはアメリカ合衆国の検事総長と 大統領も 実際に話していたことです この件は検事総長に委ねます これは彼の扱うことだからです しかしアメリカの法学には 強い伝統があって 政府にとって利益があるのならば 犯罪で起訴されている人々 と 交渉を行い 何か利点を得ようとします 常にそのような議論の余地があります 結論有りきではありませんから 常に議論の余地があるということです


クリス: 一般の人にとっては それはあたかも 彼はアメリカ合衆国 政府、あなた、他の人々に 物事を正しい方向に導き そして 将来に向けたより賢明なポリシーと やり方を見つけ出すための方法を 提示しているように思えます そんな考えも あっても良いとは思いませんか? リック: 私が関与することでも NSAが決める事ではないのです それは司法省の範疇に入る 議論といえるでしょう 私は彼らにお任せします


クリス: リック エド・スノーデン氏が彼の話を終えたとき 彼に「広める価値のある考えを共有する」 チャンスを与えました あなたにとって TEDのグループに対して 「広める価値のある考え」は何ですか?


リック: 事実を知るということだと思います これは 本当に重要な対話です その影響は NSAだけではなく 政府だけではなく 皆さん そしてインターネット企業に及びます プライバシーおよび個人データの問題は 政府よりもはるかに大きいので 事実を知ってください ニュースの見出しに惑わされず 雑多な話にだまされず 一方的な話を単に鵜呑みにしてはいけません これが私の考える 「広める価値のあるアイデア」です 我々には印 記章があり 我々は職場では記章を首紐に下げています もし耳栓をしたら 私の首紐はこう言うのです 「ダラスだ カウボーイズ達よ」 「ダラスに行け」と 私はたった今 半分の観客の方を 嫌な感じにさせましたね 暗号分析作業をする 我々の組織で働く人たちの 首紐に取り付けられたタブには 「データを見よ」と書かれています これは「広める価値のあるアイデア」です データを見てください


クリス: リック ここに来て ここにいる人たちに 素直に話すことは 勇気のいることだったと思います 過去にはNSAがほとんど 行なわなかったことです その上 技術は一層複雑になってきています あなたが登場され 重要な話をしてくださったことを とても感謝しています どうもありがとうございました


リック: ありがとう クリス


(拍手)


TED2014でのエドワード・スノーデン氏の驚きの登場の後、クリス・アンダーソンは言いました。「もし、NSAが返答したいのであれば、そうして下さい。」 そう、彼らはこれに応じました。 ビデオ通話により、NSAの副長官のリチャード・レジェットはアンダーソンの質問であるセキュリティとプライバシー保護のバランスについて答えます。 ( translated by Masami Hisai , reviewed by Tomoyuki Suzuki )

動画撮影日:2014/3/20(木) 0:00

TED

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