ここから本文です

ロン・フィンリー: 「ロサンジェルス危険地域で菜園造りゲリラ作戦」

9/12(水) 16:59配信

TED

Ron Finley

翻訳

私は サウスセントラルに住んでいます これがサウスセントラル 酒屋 ファーストフード店 空き地 都市計画課のお役人達が集まって ”サウスセントラル”という名称を変えて 街を別物にしようと思い立った そうしてついた名前が ”サウス ロサンジェルス” まるで 改名することでこの街の状況が 改善されるかのように そして これが ”サウス ロサンジェルス"(笑) 酒屋 ファーストフード店 空き地 他の2,650万人のアメリカ人と同様に 私も ロサンジェルス市サウスセントラルという 「食料砂漠」に住んでいます ”ドライブ スルー” と 車から発砲する ”ドライブ バイ シューティング” の本拠地です おかしなことに ドライブスルーによる犠牲者が ドライブ バイのそれを上回っているんです この街では 人々は治癒可能な病気で 命を落としています 例えば 私が住む地域の肥満率は 他の地域 例えば そこから 15キロほどしか離れていない ビバリーヒルズと比べて 5倍にもなります こんな状況を目の当たりにするのは もうウンザリしました もし 体に良い食料品が まったく 手に入らないとしたら また 外に出るたびに 食のシステムが地域に及ぼす 悪影響を目の当たりにしたらどう思いますか? 車いすが まるで中古車のように 売り買いされ 車いすが まるで中古車のように 売り買いされ 透析センターが スターバックスのように 街角に出現する 「このままじゃ いけない」そう思ったんです そして 「こうした問題は 同時に解決策でもある」 と 私たちが口にする 食べ物が問題であり またその答えでもあります それに 農薬が染み込んでない りんごを買うために 車で往復45分も走るなんて もうウンザリだったんです そこでどうしたかと言うと 自宅の前に 「食料の森」を植えたんです それは歩道の端の ”パークウェイ” と 呼ばれる細長い土地で 長さ45m 幅3mほどです その土地自体は 市が所有してるんですが 管理は こっちがやらなきゃならない そこで思ったんです 「よっしゃ どうせ管理はこっちの責任なら やりたいようにやるさ」 「よっしゃ どうせ管理はこっちの責任なら やりたいようにやるさ」 こうして その土地を使うことにしたんです ”L.A. グリーン グラウンド” という 私のグループのメンバーと一緒に 果物や野菜などなど ありとあらゆるものを植えました 私たちは 受けた善意は 次の人へ渡していこう という ”ペイ・フォワード” 的な趣旨のグループで 街中から集まった 様々な職業を持つ ガーデナー(自家菜園家)です すべてボランティア 無償でやってます そうして出来上がった菜園は とても美しいものでした で そうこうするうちに 文句が出始めたんです 市当局から その菜園を撤去しろ と通達がきて そのうち令状がきました 私は「ちょっと待ってよ マジで? こんなちっぽけな放ったらかしになってた土地に 野菜を植えただけで令状か?」(笑) 「上等だよ やってみろよ」って 感じでした まあ その令状は執行されなかったのですが そうこうして L.A.タイムズ紙が聞きつけて 記者のスティーブ・ロペスが記事にし 市議にインタビューしたりしました そしてグリーン グラウンドのメンバーが オンライン署名サイトの”Change.org” に 嘆願書を出し そこで900人の署名が集まって 運動は成功しました 勝利を手にしたんです 市議は 私たちの活動をいかに支持し どれだけ惚れ込んでいるか 電話までしてきました ていうかそりゃ当たり前でしょ? ロサンジェルスは全米一 多くの空き地を抱える自治体です その総面積は67平方キロメートルにもなります セントラルパーク 20個分ですよ 7億2,500万株のトマトの苗が 十分植えられる スペースです そう考えたら 一体全体 なんの文句があるって言うんですか? 一本の苗から1,000 いや 10,000個もの種がとれます 1ドル分のインゲンから 75ドルに相当する収穫が得られます 私はゴスペルのように人々に説いています 自分で食べ物を育てるってことは 自分で紙幣を刷るのと同じことだ と (拍手) 私は サウスセントラルに 思い入れがあります この街で育ち 息子たちをここで育てました 私は 他人によって作為的につくられた この現実の一部と化したくありません 私は私自身の手で 現実を作り上げていきます 私はアーティストです ガーデニングは 私の落書きアートです 私はアートを育てているんです 落書きアーティストが 壁面を美しく飾るように 私は 芝生や道路の緑地帯を美しくします 庭や土壌を キャンバスのように使い 植物や樹木は そのキャンバスの装飾となります 土壌をキャンバスにしたら そこで何ができるか 皆さん きっと驚きますよ ひまわりの花が どれほど美しく どれだけ人々の心に 影響を与えるか 皆さん 想像がつかないでしょう そして 何が起きたんでしょうか? 私は そうした菜園が 教育の場や 地域を変化させる ツールとなる様子を 目の当たりにしました コミュニティを変えるには 土壌の組成から変えないといけません そして その土壌を組成してるのは 私たち一人一人なんです 子供たちの成長に どんな効果があるか 知ったら驚きますよ ガーデニングは もっとも癒し効果があり かつ 挑戦的な活動なんです 特に都心の貧しい地域ではね おまけにイチゴも手に入ります (笑) いまだに記憶に残ってる 出来事があるんですが ある日 夜の10時半ごろ 母娘が 私の菜園にやって来て ちょうど私と出くわしたんです 彼らは とても気まずそうにしていました 「おいおい」 私は気の毒になって声をかけました 「そんな風に コソコソしないでいいんだよ そのために路上に作ったんだからさ」 自分のこんな近くに お腹を空かせた人たちがいる そう思うと とても面目ない気持ちになりました そして ますますやる気になったんです 「フィン せっかく作った物を 誰かに盗まれないか 心配じゃないのか?」 と聞かれますが こう答えます 「とんでもない 心配なんてしてないよ そのために路上にあるんだ それが本来の目的なんだ 持って行ってもらって構わない でも代わりに みんなに 健康を取り戻してもらいたいんだ」 こんなこともありました ロサンジェルスの中心部にある ホームレスのシェルターに 菜園を造ったんです そこにいた連中 みんなで荷下ろしを手伝ってくれました 最高でしたよ みんな 色んな話をしてくれました こうした作業が どう心に響くか 昔 どんな風に母親や祖母の 庭仕事を手伝ったのか 菜園造りを通じて 彼らが変化するのを見たのは 素晴らしいことでした たとえあの 一時だけだったとしてもね こうしてグリーン グラウンドは作物を植え続け 20か所ほどの菜園を造りました 作業現場には 50人くらいが集まりました みんなボランティアです ケールを育てた子供は ケールを食べるようになり (笑) トマトを育てた子供は トマトを食べる (拍手) でも もし こうした食べ物が 子供たちに提供されず 誰も 食が心身に及ぼす影響について 子供たちに教えなければ 彼らは 何の疑いもなく 目の前にある物を 口にするでしょう 若い連中は 仕事をしたがってます でも 現状から抜け出せずにいる 有色人種の子供たちは あらかじめ引かれた レールの上を行くしかない そしてその先には 何も無いんです だからガーデニングは そういう子供たちが コミュニティを受け継ぎ 健全な生活を 維持継続していくための 格好のトレーニングの場になると思います その結果 もしかしたら ジョージ・ワシントン・カーバーのような 植物学者が 誕生するかもしれない でも もし我々で 土壌を変えていかなかったら それも決して実現しません さて 一つ計画があって こんなことを やってみたいんです 街の一区画 すべてを使って 野菜や果物を植え 近隣の住民みんなでシェアする 貨物用のコンテナを改造して ヘルシーなカフェにする でも 勘違いしないでください ”ご自由にどうぞ” 的なヤツじゃありません タダでやることは 継続的じゃないからです 継続性の面白いところは 継続しなきゃダメってこと (笑)(拍手) ここで言ってるのは 人々に職を提供したり また 街でぶらぶらする子供たちをなくして 彼らに 自分たちで作物を育てる喜びや 誇りを感じてもらうこと 青空市場を開く そんなことです ここで肝心なのは いかに恰好良くやるかってことです だから 皆さんと一緒にエコ革命の革命家 ギャング・ガーデナー になりたいんです だから 皆さんと一緒にエコ革命の革命家 ギャング・ガーデナー になりたいんです ギャングの定義を 覆さないといけません ガーデナーでないヤツは ギャングにはなれませんよ シャベルを持って ギャングになりましょうよ ね? そして シャベルを武器に 自らの選択肢を勝ち取りましょう (拍手) という訳で もし私に会いたかったら もし私に会いたいと思ったら ふかふかの椅子に座って つまんない事を あれこれやろうなんて 話をするつもりなら連絡しても無駄です もし私に会いたかったら シャベルを持って 菜園に来てください そして一緒に 何かつまんない物でも植えましょう じゃ どうも (拍手) ありがとう(拍手)


ロン・フィンリーはロサンジェルス市サウスセントラルで菜園を造っています。選ぶ場所は、放置された空き地や車道の中央分離帯、そして縁石の脇・・・一体なぜ?
それは娯楽であり、現状への挑戦であり、また美の体現でもあります。そして「ドライブスルーによる犠牲者が、ドライブ バイ シューティングのそれを上回る地域」に、ファーストフードにとって代わる食の選択肢を提供するために。 ( translated by hiroyo okajima , reviewed by Kuniko Onozuka )

動画撮影日:2013/2/28(木) 0:00
TED