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「投与1回3349万円」白血病治療 何故こんなに高い

5/15(水) 17:18配信

テレ朝 news

All Nippon NewsNetwork(ANN)

 1回3350万円する白血病の新薬に新たな動きがありました。公的な医療保険が適用されて自己負担は減るものの、不安の声も上がっています。厚生労働省担当の陣内紀恵記者の解説です。

 (Q.キムリアという新薬が保険適用になったということだが、点滴1回3349万円。患者の負担が41万円。保険適用とはいえ、これだけかかるのはなぜか?)
 このキムリアというのは、本当に最新の治療法です。患者さん自身の免疫細胞を使って遺伝子操作を加えるという治療法なので、開発コストがすごくかかっています。患者さん個人個人に合わせたオーダーメイドで行う治療なので、どうしても製造にコストがかかります。海外に患者さんの細胞を送ってそこで製造して作製したものを輸入するということなので、輸入のコストもかかります。とはいえ、対象となる患者さんが年間200人程度と多くはないので、どうしても単価が上がってしまうということになります。
 (Q.医学や科学が発達してこうした新薬がこれからどんどんできてくるが、そうなると、キムリアに関しては71億円の公的医療保険を国が負担することになるが、こういった新薬がどんどん登場することによって財政上、これを確保できるかどうかなど、そういう心配はないのか?)
 今、重要な岐路に立っていると思います。こうした患者さんが最新の治療法を保険で受けられるというのは非常に喜ばしい朗報だと思います。71億円については、厚労省が直ちに財政を圧迫するようなインパクトになるとはみていません。ただ、ここまで高額な医薬品というのは、日本の医療保険制度のなかでは想定されていませんでした。日本の医薬品というのは有効性と安全性が確認されて必要であれば保険を適用しましょうと、保険を使えるようにして治療を行いましょうというのが原則になってるので、今後もこうした高額な医療品というのはどんどん出てくるんじゃないかと思います。その時にどうやって確保するのか。この財源は私たちの税金と保険料で賄われているので、そうなると限られた財源をどうやって使うのか。保険医療の在り方や適用の方法の在り方、仕組みのそのものにも踏み込んで考えなければならない、そういう時期にきているかもしれないです。

最終更新:5/15(水) 21:44
テレビ朝日系(ANN)

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