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【現場から、】北海道震度7、避難所で見た観光都市の課題

9/14(金) 13:24配信

TBS News i

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 シリーズ「現場から、」です。地震や停電によって不安な夜を過ごすのは、その地を訪れている観光客も同じです。避難所の案内や食糧の備蓄、取材から見えてきた観光都市・札幌の課題です。

 地震が発生したその日の夜、札幌では、停電によって行き場を失った外国人などの観光客で溢れていました。
 「(ホテルの)部屋がない。泊まるところがない」(タイ人の観光ガイド)

 「午後10時過ぎです。札幌市中央区にある避難所は、まだ電気がついていませんが、中には、およそ200人の方が今も避難をしている状態だということです」(記者)

 停電して真っ暗な避難所の中、「ツナ缶」を使って明かりをとる人がいました。
 「こういう形で明かりを確保している。私たちがツナ缶を持ち込み、ロープをたらして火をつけている」(防災士 正谷絵美さん)

 日本防災士会東京都支部副支部長の正谷絵美さんです。防災の啓発活動でたまたま訪れていた北海道で地震に遭い、避難所での手伝いを買って出ました。

 しかし・・・
 「備蓄倉庫の中にランプが無いことに気づいた。毛布は十分にあった、アルファ米も600食あったが、ほかに何もないような状態。少しびっくりした」(防災士 正谷絵美さん)

 この中学校は市の指定緊急避難場所であるにもかかわらず、自家発電機もなく、備蓄されていた食料は避難者の1日分の量だけでした。

 札幌市は真冬に震度7の直下型地震が起きた場合、避難所に11万人が殺到すると想定しています。しかし、この数字に観光客は含まれていません。

 「ペットボトル何リットルも持ってくるわけにもいかないからね」(観光客)
 「楽しみに旅行してまさか災害。そういう物(非常食)を持ってくるとなると、負担になるのでたぶん無理だと思う」(観光客)

 また、避難所やライフラインの情報提供がうまくいかないなど、急増する外国人観光客への対応にも課題が残りました。

 「フォーティーミニッツ」(札幌市職員)
 「フォーティー?30分?」
 「40分」(札幌市職員)
 「30分?」

 「“まさか”を想定するのが危機管理。その“まさか”が無いような備え。“まさか”があったらどうするのかという対応を素早くできるようにするのが今後の課題」(防災士 正谷絵美さん)

 観光都市として災害時にいかに観光客に対応するか。札幌市は今後、観光客に向けた対策も検討したいと話しています。(14日10:39)

最終更新:9/14(金) 17:13
TBS系(JNN)