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変わる「制服」歴史と背景…新たな動きとは

4/6(金) 20:30配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

6日、多くの公立小学校で入学式が行われ、都内では9万7000人を超える子どもたちが新1年生に。一方、今月から高級ブランド「アルマーニ」デザインの標準服が導入された銀座の泰明小学校では、以前、通行人から児童が嫌がらせを受けたことから、警察官やPTAが見守る中での入学式となった。

時代によって変わる制服、その背景を「news every.」小西美穂キャスターが解説する。

     ◇

アルマーニの服は5万円だったこともあって制服のあり方が議論になった。街で聞くと、皆さん、制服にはいろんな思い出あるようだが、今と昔でだいぶ違ってきている。制服っていつから?というところから押さえていきたい。

◆“制服”の歴史

男子の詰め襟、いわゆる学ランが登場したのは明治時代で、1879年(明治12年)には学習院で採用された。生徒同士で服装に格差が出ないよう同じものを着る、となったそうだ。一方、女子は1921年(大正10年)に上下セパレートのセーラー服が初めて登場した。福岡女学院のもので、これが人気を集めて全国に波及するきっかけとなった。

この詰め襟・セーラー服はその後も定着するが、昭和に入ると一部でちょっと違う着方をする人も出てきた。短い上着に長いスカート、“スケ番スタイル”がテレビドラマなどでも話題になった。

昭和後半にはブレザーが登場して、平成に入る頃にはこれをルーズに着るのもはやった。女子は短いスカート、男子はちょっとずりさげて、いわゆる“腰パン”といわれる姿も街でよく見かけた。

2000年代に入ると、著名デザイナーを起用したブランドものも目立つようになった。

◆今の制服は…デザインや機能性も進化

そして今の傾向として、ブレザーが大幅に増えている。なぜかというと、スカートやボタンの柄などオリジナル性のあるものにしやすいのが理由。

デザインだけでなく、最近は次のように、機能も進化している。
・アイロン不要
・抗菌防臭
・3年間色落ちしない素材
・成長に合わせて袖口が伸ばせる

毎日着る制服のこうした進化は、親にとってもうれしいだろう。

◆制服めぐり新たな動き

こうした変化の中で、新たな動きも出てきている。

写真に写っている制服は、スラックス、いわゆるズボンだが、女子の制服として新たに導入されたものだ。東京都立の八王子東高校は、この春に入学する生徒向けに制服をリニューアルした。女子はスカートと決めず、性別、ジェンダーに関係なく選べるようにしたというのが理由だ。

こうした取り組みは他の学校でも行われていて、広がり始めている。

◆家計への負担も…現代の「おさがり」

こうして時代に合わせて変化してきている制服だが、家計への負担が増している現状もある。総務省の調べによると、例えば東京23区では中学校の男子の詰め襟の学生服だと、1991年には2万7480円だったものが2016年には3万1633円と、この25年でかなり高くなっている。

こうしたことを受けて、新たな動きも出てきた。写真は、山梨県内のNPO法人「ユニフォーム・リサイクリング・リンク」が行った制服のリサイクル販売の様子で、不要になった制服を譲り受けて格安で提供している。つまり、「おさがり」というわけだ。

事務局長の坂本吉仁さんによると、利用者で多いのはシングルマザー。学校指定で買いそろえなければいけないシャツやジャージー、セーターなどが昔に比べて多くなり、一式で2万~3万円を軽く上回るという。

少子化や、地域のネットワークが希薄になってきて、もらいづらい・あげづらい。生活が困窮している世帯にとって新入学時の家計への負担は切実になっているのに、一方で声をあげにくい環境にもなっている。

子どもたちが笑顔で学校に行けるように、時代が変わってもこうした思いやりの精神を大切にしていきたい。