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米朝首脳会談で見られた金委員長の“変化”

6/14(木) 21:14配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。北朝鮮側の専門家による、今回の米朝首脳会談で見られた北朝鮮の金正恩委員長の“変化”について。

Q:金委員長が首脳会談の時に語ったこの言葉、「世界は重要な変化を見届けることになるだろう」この重要な変化とは何を指しているんですか?

朝鮮大学校准教授・李柄輝氏「これまで敵対した朝米の関係が新しい時代に入る。(北朝鮮の)新聞には『朝米協力関係』『朝米協力時代』という言葉が出ている。そして、アメリカと対峙する中で誕生した朝鮮民主主義人民共和国が今年70年目を迎える中、アメリカと対峙しなかった時代がないわけですから。(米との)対峙のない共和国。そうなっていけば金正恩委員長が就任当初からずっと口にしてきた経済再生という問題、そこに総力を注いでいく。これまで経済を再生しようにもこの70年の間、アメリカとの対峙の中で国財・国力が全て軍事に費やされてきた。それとは一線を画して今後は国力を全て経済に投じていく。そういう意味での朝鮮の新しい姿が世界に示されるであろうという意味と思っている」

「核を持ち続けたまま経済建設ができるならば(北)朝鮮としてもそういう選択があるかもしれません。しかし国際社会はそれを認めないでしょう。アメリカはCVID(=完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)を取り下げたわけではありませんからね。今後の交渉の中でもそれを提案してくると思います。金委員長はそこを全部見越しているわけです。金委員長が望んでいるのは朝鮮半島の完全平和体制なんですね。平和がなければ、いまの(北)朝鮮の国家の形そのものが戦時体制ですから、戦時体制を普通の体制に戻さなければ経済合理性が担保できない。平和のためにアメリカと交渉し、そして経済建設に全力を投じていく。これが金委員長の戦略なんですね」