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なぜ今?参議院議員定数増 地元の思いは…

7/10(火) 18:18配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

参議院議員の定数を6増やす法案について、自民党は10日中に参議院の委員会を開いて採決を目指している。なぜ今、定数を増やすのか。そこにはすべての県から参院議員を擁立したい自民党の思惑があった。

採決に向け与野党の攻防が続く公職選挙法の改正案。自民党案では、“参議院の議員定数を6増やす”としている。

野党は、この“定数6増”案について強く反発。

立憲民主党・蓮舫参院幹事長「色々な部分で国民に負担をお願いしているのに、しれっと(定数)6人増やすという案そのものが理解を得られない」(Q.各党案が出そろう中での採決は)「論外です。論外です」

自民党内からも「あれだけはやっちゃいかん」「下手すれば次の参院選でぼろ負けする」などと批判の声があがっている。

先月行ったNNNの世論調査でも、半数以上の56.9%の人が「反対」と回答。なぜ今、定数を増やす案が出てきているのだろうか?

■NNN世論調査(定数増の自民党案に)
賛成 20.1%
反対 56.9%
わからない 23.0%
6月15日~17日に実施
有権者2070人、回答率36.5%

   ◇

背景の1つは、“合区制度を実質的に解消したい”という狙い。2016年の参院選で初めて導入された合区制度。1票の格差を是正するため、人口の少ない高知県と徳島県、島根県と鳥取県を「合区」として1つの選挙区にまとめた。合区となったことで前回、地元の候補者を選挙区から立てられなかった高知県の有権者に聞くと-。

主婦「高知の人(議員)もおったほうがええわいね」「うんと働いてくれる人だったらいいけど、どういう人が(高知から)出るかわからない」

冷静な声もある一方、高知県選出の議員がいてほしいとの“不満”が多く出た。とくに、過疎地では-。

主婦「村の人口が減っているので、村の活性化を(議員に)お願いしたい」「今みたいに土砂崩れのときに力になってもらえるんじゃないですか」

過疎化が進む中、自分の県に議員がいれば意見を反映してもらえて安心だとの声が。全体の定数を増やすことには反対でも高知には議員がほしいなど複雑な心境が聞かれた。

   ◇

一方、同じ高知県の過疎地でも、議員がいればいいわけではないと考える人もいる。

四万十川沿いにあるカフェ「Shimanto おちゃくり cafe」。地元の栗を使ったモンブランやタルトなどを売っている。栗の生産から加工までを手がける畦地さんは、四万十川特産の栗を「しまんと地栗」としてブランド化。周辺の観光地と連携して観光客を増やすなど、商品を通して地域を活性化させようと取り組んでいる。

株式会社四万十ドラマ・畦地履正代表取締役「単純に(議員を)増やすという問題ではないと思うんですね。(議員を)減ったり増やすよりも全体のバランスだと思います」

畦地さんは、まずは民間が取り組むことが大切で、地元の議員がいることが最優先ではないと話す。

定数増加を盛り込んだ改正案。自民党は今国会で成立させる方針。

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