ここから本文です

“プラスチック製ストロー”廃止の動き

7/12(木) 19:59配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

暑い時期、私たちも使うことが多くなるプラスチックのストロー。この、使い捨てのプラスチックストローが環境問題を招いているとして、今、廃止する動きが世界で広がっている。

◇台湾で大人気、タピオカ・ミルクティー

連日、暑さが続く台湾。

台北市内の繁華街の店には、お目当てのタピオカ・ミルクティーを求める人が集まっている。

台湾で大人気のタピオカ・ミルクティー。冷たくて甘いミルクティーの中に、やわらかな食感のタピオカが入っている。

ところが、今、問題となっているのが、このプラスチック製のストロー。タピオカを吸いあげるのに欠かせないが、プラスチックのゴミを減らすため、台湾当局が、客への提供を規制する方針を発表した。

役所の担当者はこんな発言も―。

環境保護署担当者「タピオカ・ミルクティーだったら、スプーンで食べてもいいんじゃないですか」

これには市民からも―。

市民「(ストローの規制は)非常に不便だと思います。もうタピオカを飲む感覚がなくなってしまうので」

市民「(ストローの規制は)いいと思います。私は金属製のストローを買ったよ」

◇“使い捨て”プラスチック廃止の動きは…

使い捨てのプラスチックを廃止する動きは、今や世界中に広がっている。

日本を含む世界中の店で2年以内にプラスチックのストローを廃止すると発表したスターバックス。

ニューヨークの店では、ストローの代わりに、フタの一部が突きあがった独特の飲み口も登場している。

日本では、ストロー以外の取り組みも行われている。

多くのプラスチック製品を扱う家具量販店「IKEA」のファスナー付きのプラスチック袋は、自然由来の素材を使っているため、ゴミとなっても土に返すことができるという。

イケア・ジャパン サステナビリティ・マネジャー、マティ絵莉さん「再生可能な素材で作られておりまして、サトウキビが原材料、由来しているんです」

使い捨てのプラスチック製の袋は、2020年までに販売を取りやめる予定だ。

◇なぜ今、“廃止”の動きが…

なぜ今、こうした動きが早まっているのだろうか。

その理由を、アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチの海岸で見ることができた。

一見するときれいなビーチだが、ストローがゴミとなって落ちている。

ストローは風で吹き飛ばされたり、川から海へと流れ出てきたりするとみられる。

実はそこからが問題。プラスチックゴミは海に流れ着くと、太陽の紫外線や波に砕かれ細かくなる。それは目に見えない大きさにもなり、海の魚がのみ込んでしまう。

イギリスの近海にいた魚を研究者が解剖すると、体内に複数の細かなプラスチック片があった。500匹中、半数から見つかったという。

東京湾にいたムール貝も、顕微鏡で見ると、プラスチック片が見つかった。

東京農工大学・高田秀重教授「非常に小さなプラスチックですので、魚や貝、それよりも小さい動物プランクトンにも入ってくることが報告されています。魚や貝が食べ、魚や貝が大きな生物、そして人間やクジラなどに食べられる。生態系全体にプラスチックの汚染が及んでしまう懸念があります」

街の声は―。

街の人「環境を考えて、そうしているのは(廃止は)いいと思います」

街の人「プラスチックよりいいものになるなら、いいと思います」

◇「代替品」を探す試み

プラスチックの代わりを探す試みも始まっている。

セレブが多く住むアメリカ西海岸のマリブ。

そこにある店で使われていたのは、ブカティーニという種類のパスタ。まさにストローのような形状をしている。

タピオカ騒動の起きている台湾では、サトウキビで作られたストローが登場。これまで搾りかすとして捨てられていた部分を材料として再利用したもの。

開発した企業の責任者、黄千鐘さん「我々のストローは植物繊維だけで作ったストローなんです。だから、使い終わって土に埋めると自然に分解して土に返るんです」

    ◇

当たり前に使ってきたモノを見直す。そんな世界の動きが日本でも広がっていくのだろうか。