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小遣い稼ぎ?何のための“複業”なのか

2018/9/19(水) 16:38配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「副業か 複業か」。「複業研究家」の西村創一朗氏に聞いた。

人材総合サービスを提供する企業が行った会社勤めの正社員約3000人に対する「副業に関する調査」によると、副業経験がある人は32%だった。経験した副業で最も多かったのは接客系のアルバイトで、59%を占めた。そして、副業をしてみたものの、やめてしまった人は55%に上っている。

ネット上では「飲食のバイトなら副業もできるかな」「時間の管理が大変。副業あきらめました」「スキル高め、本格的に副業めざし、収入増だ」といった声が聞かれた。


――この調査結果をどう思いますか、フリップをお願いします。

『先義後利』と書きました。普段複業についてセミナーとか話をするときに、“複業の5か条”という中で、いの一番にこの先義後利という言葉を伝えています。


――どういうことでしょう。

この先義というのは、まず先に自分が誰かにどんな価値を提供できるかと、いうところが先にあって、自分が提供した価値の対価として、利益をいただくと、というのがビジネスの原理原則なんですよね。

ただ、日本の会社員のほとんどは、先義後利的な働き方をしていなくてですね、会社から毎月まとまった給料をいただくという働き方しかしていないので、この先義後利的な考え方がなかなかできないと結局、“複業が今はやっているらしい”ということで、複業を始める時も、アルバイトの求人サイトを探して、早朝、深夜、土日祝日でもできるアルバイトをしてしまうと。

そうするとアルバイトをすること自体をダメだということではないんですが、“ラクして稼ごう”という発想になってしまうと、普段だったら休んでいる時間に、頑張って働いているのに、時給900円とか1000円とか、そう高くない時給で、本業よりも割の低いアルバイトをすることでしか稼げないと、これは効率が悪いぞということで、体力も持たずに結果的に短期で複業をやめてしまうという結果になってしまうと。この結果も仕方ないよなという結果を裏付けるデータかなと思います。


――私も実は社会人になって複業を考えたことがあるんですが、その時に、今の仕事も生かせて、かつ今の仕事にも役立つものという目線で探すと、たとえ給料面が安くなっても、自分が成長できるということに視点を置いたんですが、合っているということでしょうか。

その通りです。いちばん大切なことは、複業だけでなくてすべてのことに言えることですが、なぜ複業をしたいのかということが重要で、単にお小遣い稼ぎをすることだと、やっぱりなかなか続かないんですよね。

ただ自分が本業では得られないスキルとか、人脈とか、ノウハウを会社の外で得るための手段として、複業を捉えると、すぐにはなかなかお金にならなかったとはしても、自分のキャリアにプラスになっていくので、それこそ本業のキャリアアップにつながって、給料が上がったりにもつながってくるので、何のために複業をするのか、その複業を通じて自分がどうなっていきたいのかを考えることが非常に重要かなと思います。


――働き方改革って、時間という面では見直されていますけど、さらに一歩進んで、複業というところまで議論されるといいですね。

そうですね、時間削減だけでなくて、つくった時間をどこに投資するのかという議論もぜひ進めていきたいなと思います。


■西村創一朗氏(30)プロフィル
「複業研究家」。会社を経営しながら、ベンチャー企業の会社員、NPOの理事も務めるなど「複業」を実践・研究している。また、3人の子どもの父親で、「仕事と子育ての両立」や「複業」など多様な働き方を認め、応援する社会作りに尽力している。


【the SOCIAL opinionsより】

最終更新:2018/9/19(水) 17:31
日本テレビ系(NNN)

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