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産業医8割“メンタル不調”対策に自信なし

10/1(月) 13:47配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「産業医の約8割“メンタル不調”対策に自信なし」。産業医・眼科医の三宅琢氏に聞く。

オンライン健康相談サービスを提供する会社が産業医500人に調査を行い、「産業医として、従業員のメンタル不調や過労の早期発見・対策に十分な役割を担えていると思うか」と聞いたところ、「思わない・わからない」と回答したのは合わせて8割ほどになった。

「思わない」と答えた産業医のコメントを見ると、「従業員と接触し、会話する時間がない」「月1回訪問では、早期発見は不可能」「非専門で自信がない」などの意見があった。


――産業医の視点としてはいかがでしょう。

私も産業医に転職した直後、非常に同じような感覚になりました。精神科の勉強をしにいったほうがいいのかと非常に悩んだ時期があるので、このようなアンケートの結果は、大きくはずれていないのかなという気はします。


――その上で何をしたらいいのでしょうか。

私なりに考えてみたのは、『聞く、学ぶ、育つ、平仮名で話す』という視点です。産業医というのは、病気を診断して治療するのが仕事ではなくて、環境を調整する力が必要なんです。その場合、現場でニーズを「聞く力」、産業医自身も現場で「学ばせてもらう」という姿勢、企業をクライアントとしてみるのではなく、産業医も彼らからニーズを得て「育ち」、彼ら自身も一緒に「育っていく」という姿勢が大事だと感じます。

その中でもっとも大切なのは、「平仮名で話す」という感覚です。要するに、専門用語で病気を話すのではなく、現場が具体的にどう動けば少しでも不調が減るのかということを一緒に平仮名に落とし込んで話していくという「対話力」というものが必要なのかと思っています。


■三宅琢氏(39)プロフィル
産業医・眼科医。医師として働く傍ら、視覚障害者向けのタブレット活用支援や企業に対してのメンタルヘルスケア、健康経営、障害者の雇用環境の調整等のコンサルティングも行っている。


【the SOCIAL opinionsより】