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“明治の戸籍”出品、問題点は?回収のワケ

2/15(金) 18:02配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

明治時代の戸籍が、インターネットオークションに出品・落札され、その後、法務省が回収していたことがわかった。現在は閲覧が禁止されている明治時代の戸籍。いったい何が書かれているのか。

    ◇

15日、山下法相の会見ででた、聞き慣れない言葉。

山下法相「インターネットオークションサイトにおいて壬申(じんしん)戸籍と思われるものが出品され、法務局で回収している例がございます」

壬申戸籍という戸籍がネットオークションに出品されていたことが問題だとして回収したという。いったい「壬申戸籍」とは何のことなのだろうか。

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壬申戸籍とは、明治時代に戸籍法が制定されたことによって明治5年から編製された初めての全国的な戸籍のこと。この年の干支が壬申だったため、音読みの方をとって壬申戸籍と呼ばれるようになった。しかし初めての戸籍制度だったため、多くの問題点が指摘されている。

戸籍に詳しい専門家は―。

稲垣法律事務所・稲垣總一郎弁護士「初めの戸籍謄本なので、色々なことが書いてある。例えば士農工商は当然書いてあると思うが、今の差別につながるような被差別民であったとか、調べればわかる場合もでてくる」

一部の壬申戸籍に当時の身分や犯罪歴などの記載があったため、1968年、法務省は差別につながる恐れがあるとして壬申戸籍を封印するよう全国の市町村に伝達。

現在は法務局や市区町村が厳重に保管していて、戸籍に記載されている人物の子孫や職員でも閲覧することはできない。

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しかし今回、その壬申戸籍とみられる文書が先月31日、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」に出品されていた。ヤフーの担当者によると、文書には「明治戸籍」と書かれていて90件以上の入札があったという。そして今月7日、13万3000円で落札されたが、翌日にはヤフー側が「不適切な出品」と判断し、売買不成立とした。

法務省によると、閲覧禁止になる前に取り寄せたものを「持っている」こと自体は問題ないという壬申戸籍。今回の問題点は何なのだろうか?

調査研究の過程で「明治8年の壬申戸籍」を譲り受けたという専門家は―。

家系図に詳しい・萩本勝紀行政書士「私は調査研究でこういう仕事をしているので、こういう戸籍が欲しいんですね」「問題は持ってる人がどう使うかという目的を売るときにわかりませんでしょ、(ネット)オークションだと」

当時の身分などが記載されているため、身辺調査などに利用される恐れがあるという。

今回出品された壬申戸籍は、その後、出品者が静岡地方法務局に無償で提出。現在は厳重に保管されているという。ヤフーは今後、同様の出品があった場合は、法務省と連携して回収していきたいとコメントしている。

最終更新:2/15(金) 18:46
日本テレビ系(NNN)

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