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旅館の藤の木、関電が無断で伐採…何が?

9/12(木) 19:00配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

美しい花を咲かせた、藤の木。ある旅館の敷地内で大事に育てられてきたが、16本全てが切断される事態が起きた。防犯カメラには切断した人物らが映されていたが、なんと正体は「関西電力」だった。何があったのだろうか。

    ◇

のどかな村で起きた騒動。12日午後、奈良県東吉野村の旅館を訪れたスーツの男性と作業服の男性。関西電力の担当者だ。旅館の社長に挨拶していると、そこに現れたのは旅館の前社長だ。

旅館の前社長「現場見た?現場見てからな」

憤る前社長。関西電力の担当者を引き連れ、ある場所へ向かう。

旅館の前社長「あれまで切ってあんねん。切れてるやろ」

そこにあったのは、葉が茶色く枯れしまった木。謝罪する関西電力の担当者ら。一体、何があったのだろうか。

騒動の発端は、旅館の入り口に植えられた「藤の木」。毎年5月頃には、白や紫の美しい花を咲かせ、旅館の顔としてこれまで多くの宿泊客を迎えてきた。それが今月4日の朝、確認しにいくと…

観光旅館杉ヶ瀬・明後邦彦社長「この部分ですね。全て切られた状態です」

16本の藤の木全てが鋭利な刃物で切断されていたのだ。

明後社長「(亡くなった)おばあちゃんと一緒に植えて、花を見て(祖母を)思い出す。お客さんの楽しみも奪ってしまったというのもあります。そういう面で悲しくて仕方ないですね」

誰がこんなことをしたのか、明後社長は、設置してある防犯カメラの映像を確認。するとカメラは意外な人物の姿をとらえていた。

映像の日付は今月3日。時刻は午前11時半すぎ、まず、オレンジ色の軽トラックが旅館の前に停車する。降りてきたのは、青い作業服の男性。藤の木があるあたりを確認している。そのすぐ後、もう1台が到着。同じ作業服を着た男性が降りてきた。すると、1人の右手には白く光る道具のようなものが。そして、藤の木の前でしゃがみ込んだ。しばらくした後、車に戻った男性。約20分でその場を後にした。

2人が乗っていた車をよく見ると、車の側面に書かれていたのは「関西電力」の文字。

観光旅館杉ヶ瀬・明後社長「まさか関西電力さんが、という気持ちと、それがだんだん怒りに変わった」

なぜ関西電力は藤の木を切断したのだろうか。

関西電力「停電を未然に防止するため切ったと現場から報告されている」

関西電力は木を伐採したことを認め、理由について「停電防止のため」だと説明した。

実際、藤の木の近くには電柱があり、上までツルが巻き付いている。ただ、社長は…

明後社長「なぜ根元から切ったのかなと。電柱に巻いて漏電の恐れがあると言うなら、あの状態じゃなく、ツルもとっておかないと意味がない」

さらに…

明後邦彦社長「(藤の木を切る際)事前に電話もありませんでしたし」

藤の木を伐採する旨の連絡は、一切、なかったという。関西電力は事前連絡をしなかったことを認めた上で、その理由については「詳細を確認中」と回答した。

そして12日午後、謝罪を終えた関西電力は――

関西電力担当者「(Q:一言よろしいでしょうか?)すいません、広報を通していただきたい。真摯(しんし)に対応していくということだけ申し上げておきます」

関西電力は、今回の一件について「事態を重く受け止め、早急に対応し、再発防止に取り組みたい」としている。

また、藤の木は、もう再生することはないため、社長は新しい苗を植える予定だという。

最終更新:9/12(木) 20:29
日本テレビ系(NNN)

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