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沖縄から学ぶ“記録的暴風”への対策と備え

10/10(木) 19:50配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

最強クラスといわれる台風が近づいている。1か月前の台風では、千葉県を中心に大きな被害が出た。記録的な「暴風」により、電柱が倒れ、大規模な停電も。暴風への対策を取材した。

台風15号による暴風で大きな被害を受けた、千葉県鋸南町。10日朝、住民たちには大きな不安が広がっていた。

住民「何が飛んでくるか絶対わからないので今回は」

週末の台風に備えて2階の窓が割れないよう、茶色いテープで補強したという。

住民「飛んでくれば、みんな壊れちゃうし、それが一番怖いですよね」

漁港で働く人「少しでも(台風の被害が)小さくなるのを願っているんですけどね。自然のことだからね…」

1か月前、千葉県では、台風15号の暴風で1000本以上の電柱が倒れ、2週間以上停電が続いた。暴風で壊れた建物は、およそ3万5000軒にものぼる。最大瞬間風速50メートルを超える猛烈な風をもたらした台風15号。

   ◇

研究者は、実際に年々台風の勢力が強まっていると指摘する。

横浜国立大学、筆保弘徳准教授「1990年以降、徐々に970hPa以下で上陸した台風の割合増えている」

グラフで970hPa以下を示す緑色などの割合が増加。このため、これまで経験がないような大きな被害につながっていると説明している。

筆保弘徳准教授「(Q今後もその最大瞬間風速60メートルの台風がくる可能性は)もちろん、もちろんあります」

まさに今、大型で猛烈な勢力の台風19号が関東に迫っている。

   ◇

毎年、最大瞬間風速60メートルを超える台風が襲う沖縄では、どんな“備え”をしているのだろうか。

先月末、強い勢力の台風が目前に迫った石垣島を訪ねると…。

「台風が接近する1日前なんですが、沖縄電力の作業員が石垣島に到着しました。大きな機材を持っています」

石垣島に事前に入ったワケそれはあとでわかることに。しばらくすると、街中では「暴風警報」が出たことを知らせる防災無線が街中に鳴り響く。すると、小学校の遊具や教室に子供たちの姿はなく、休みになるのは学校だけではない。島で唯一の県立病院も、市役所も「閉庁」となり、職員がぞろぞろと家路についていた。

石垣市防災危機管理室、大濱武室長「どんどん風が強くなっておりますので、10時半という判断で閉庁する」

一方、台風が接近する中、街のあちこちには、緑色のネットが張られていた。緑のネットがベランダに張られたアパートに住む家族を訪ねると…。

住民「(Qどういった効果が)風が強いので飛来物からガラスが割れないようにと。大家さんに毎回、台風が来るたびにネットを張ってもらって」「(Q安心感がある?)そうですね。ネットがあるだけでも全然違うので」

このあと、夜にかけて、最大瞬間風速40メートルを超える暴風が吹き荒れたが、徹底した事前の備えのおかげなのか、石垣島でけが人は1人も出なかった。

しかも、夜が明け暴風が収まると、被害の状況を確認する沖縄電力の姿が。島に事前に入っていた作業員が動き出した。

「暴風が収まった朝一から電線の復旧作業が行われています。風が強くて揺れる中の作業ですが、素早く作業が進められています」

石垣島では、1400軒以上が停電したが、被害を予想し島に事前に入っていたことでいち早く復旧することができ、わずか半日で、すべての家庭に電気が戻った。

沖縄電力広報グループ、宇根敬雄マネージャー「自然災害、特に台風によって当たり前の日常が奪われた時に、1分1秒でも早く当たり前の日常を取り返してあげるのが我々の使命」

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実は沖縄では、電柱自体も倒れないように強化されている。強い風が吹きやすい海沿いの道を中心に、関東では見たことがないような「V字型」の電柱があちこちにある。中には、2本の電柱がアルファベットの「H」のように固定されているものもあった。

そして、沖縄本島におよそ1200ある鉄塔は、沖縄電力独自の基準で、風速60メートルの暴風にも耐えられるよう設計されている。

宇根敬雄マネージャー「台風が非常に発達した状態でやってくるのが毎年のこと、毎年停電をしている中で設備強化というのが永遠の課題」

   ◇

台風15号の被災地に新しく建て直された電柱も、これまで通り、風速40メートルまでしか耐えられないことに変わりない。台風の勢力が強まる中、関東に住む私たちの「暴風対策」も、見つめ直す時期に来ているのではないだろうか。

最終更新:10/11(金) 10:46
日本テレビ系(NNN)

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