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全国400超の病院 再編・統合検討すべき

10/17(木) 18:36配信

日テレNEWS24

Nippon News Network(NNN)

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「opinions」。今回のテーマは「全国400超の病院『再編・統合』検討すべき」。外科医で作家の中山祐次郎氏に意見を聞いた。

厚生労働省は先月、全国の公的病院のうち424の病院について、診療実績が乏しいなどとして、再編・統合を検討すべきと初めて病院名を公表した。

各都道府県や病院に対応策の検討を要請し、来年9月までの結論を求めている。これに対し、自治体からは地域に密着した病院がなくなるなどと不安や反発の声があがっている。


――中山さん、たしかに身近な病院なくなるってなると不安な気持ちになるんですけれども、どのようにお考えなのかフリップをお願いします。

「数は減るが、質は上がる」です。

「数は減るが」というのは病院の数が減るということで、この全国400超の病院が再編・統合を検討すべきということで、再編・統合で病院の数は減ることになっていくと思います。

ですが、ただ減らすというだけではなくて、マンパワーですとか医者の数とか看護師さんの数とか、あとは検査機器とかをですね、一つの病院に集約させるというふうな意味合いでもあります。

病院の数は減ってしまうのですが、一つ一つの病院がもう少し大きくなったり、医師の数が増える、スタッフの数が増えます。そして医療の質ですが、クオリティー自体はその病院にとってはあがると思います。

ただ病院に行くのがちょっと遠いというデメリットがあるのですが、たらい回しというようなことが減ったり、行ったらちゃんと専門の先生に診てもらえるというような意味で、医療の質はあがるのではないかと考えております。


――確かに地方ですと、専門の先生がいなくてっていうことはよく聞きますよね。

それもやっぱり、小さい病院がたくさんあって、専門家が点在してしまっているということが原因だと思いますので、集約化でその辺は解決できるんじゃないかと思います。


――また、お医者さんの働き方というのも改良されるんでしょうか。

今、医師の働き方改革というのが非常に重要な問題になっていて医師は過重労働ですね。超長時間の労働をしていますので、集約化することである程度のシフト制、交代制が組めると思います。それができるようになると、医師の働き方改革というのも進んでいくと思います。


――やはり人口が減っていく中で、良い医療の場を保つためにはどうすればいいかというと、こういう再編・統合ということですね。

これから人口は減っていくことが予想されますので、その意味では病院が減るというのはある意味、当然の流れだと思います。そういった中で病院がさらに集約化を進めて、一つ一つの機能を高める。

そして遠方になってしまいますが、そういった方に対しては、例えば巡回バスを出すとか、定期的なものをやっていくことによって、その距離というアクセスの悪さを解消していけば、問題はクリアできるんじゃないかと私は考えています。


――一方、今回は公的病院だけですが、それはどう考えられていますか。

病院というのは日本に8000以上ありますが、そのうち8割ぐらいは私立の病院なんです。今回は公的な病院だけを対象にして発表されていますが、地域全体のことを再編を考える上では、私立の病院というのもこの再編・統合の検討に、必ず入れなければならないと思います。

■中山祐次郎氏プロフィル
「発信する医師」として、ウェブメディアなどを通じ医師とのコミュニケーションの仕方などを伝えている。東日本大震災後、被災地の福島県広野町にある高野病院で院長を務めた。現在は郡山市の総合南東北病院の外科医長として日々、外科手術に携わっている。さらにウェブや本などで医療や医学に関する記事を執筆。患者と医師の距離を縮めることを目指している。

【the SOCIAL opinionsより】

最終更新:10/17(木) 19:05
日本テレビ系(NNN)

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